この曲のサビは展開形を除くと主和音のI(I△7)が最後まで出てきません。サビ6~10小節目でもV7からそのままセカンダリードミナントI7を利用してIV△7へと進行してしまうので、IVメジャーキー(ここではBメジャーキー)にも聞こえそうな独特の浮遊感があります。これだけ頻繁に転調を繰り返してもスムーズに聞こえるのは、こうした調を上手く選んでいることにも大きな要因がありそうです。イントロの前半4小節のメロディーはサビのメロディーを先取りしています。曲のイントロだけで何の曲かすぐ分かるようになりますし、メロディーが印象に残りやすくなるといった効果も期待できます。ただよく聴いてみると、まったく同じ形でもってくるのではなく少し細工されています。3和音の第1展開形を上手く使いつつ綺麗に和音を繋げています。ストリングスのライン、B→C♯→D→D♯→E♯→F♯がとても美しいです。ここではVコードの代わりにV7のsus4コードとテンションを組み合わせてオンコードを作っています。通常「V → I」と進行するところを「V7sus4 → I」とすることでトライトーンの解決感が薄まっておしゃれな雰囲気になります。転調先の調を詳しく見てみるとDマイナーキーは元のDメジャーキーと主音が同じ同主調、FメジャーキーはDマイナーキーとスケールの構成音が同じ平行調の関係になっていて、どの調も互いにかなり近い関係にあります。同主調についてはクラシック音楽でも近い関係に聞こえやすいということで関係調と呼ばれています。同主調の平行調は関係調に分類されることはあまりありませんが、短3度の転調としてよく使われます。イントロ5小節目で少し雰囲気が変わりますが、転調ではなく他の調からの一時的な借用和音が使われています。♭VII△7の派生コードでIVメジャーキー(ここではGメジャーキー)からの借用和音です。ここまでDメジャーキーで来ましたが、Aメロの5小節目でIV△7からIVm7コードに進行すると同時に、IVm7をFメジャーキーのIIm7コードに読み替えてツーファイブワン進行をすることであっという間にFメジャーキーに転調してしまいます。Bメロ5小節目でも先ほどとまったく同じ手法で長2度上に転調します。たどり着いたD♯マイナーキーはF♯メジャーキーと構成音が同じなので、このままF♯メジャーキーのサビへとスムーズに移ることができます。BメロはDメジャーキーの平行調、Bマイナーキーでスタートします(ローマ数字はDメジャーキーをIとして表記)。しかしBメロ3小節目では早速VコードをIVコードに読み替えて長2度上に転調してしまいます。転調の前後で共通する和音を上手く使った、ピボットコード転調です。Aメロ9~12小節目も少しトリッキーなコード進行になっています。Fメジャーキーであれば通常「VIIm7(♭5) → III7 → VIm7」となるところを、VIIm7(♭5)の代わりにVIIm7コードを使っているのでむしろDメジャーキーのツーファイブワン進行「IIm7 → V7 → I△7」に聞こえるように細工されています。早速どうやって長3度上に転調したのかイントロのコード進行から順に見ていきたいと思います。Bメロの7・8小節目「C♯m7 → C♯m7/F♯」はBメジャーキーに転調してるようにも聞こえるかもしれません。セカンダリードミナントI7と合わせて使われることの多いVm7コードはIVメジャーキー(ここではBメジャーキー)からの借用和音です。後ほどサビの部分でも触れようと思いますが、このコード進行でサビに突入することでサビの調性がF♯メジャーなのかBメジャーなのかをあいまいにしています。2018年1月から放送が始まった「カードキャプターさくら クリアカード編」のオープニングテーマ「CLEAR」は、よく聴いてみるとこの「プラチナ」を思い起こさせるコード進行が曲のところどころに混ざっていたりします。ところが実際には11小節目でI△7ではなくIm7に進行するので、今度はDマイナーキーに転調したように聞こえます(ローマ数字はFメジャーキー基準で表記)。結局Aメロの13小節目では元のDメジャーキーに戻りますが、ここまでで合計4回も転調したことになります。サビ直前にはかなり凝ったコードが使われています。代理ドミナント(リディアン♭7スケール)上で使えるテンション9・♯11・13とコードトーンの中から「♭7・9・♯11」を選んでaugコードを作ることで、F♯aug/Cというオンコードを作り出しています。いわゆるアッパーストラクチャートライアドの一種とも考えられるオンコードです。最近では作曲家の田中秀和さんがこういった分数augコードをよく使っていて耳にする機会も増えました。ドミナント7thコード上でオンコードを作るアッパーストラクチャートライアドの一種とも考えられるコードです。7sus4コードについてはこちらで詳しく扱っています。F♯マイナーキーのスケールに沿ってベースがF♯→E→D→C♯と順番に下がる線が美しいです。真ん中2つの和音はIマイナーキー(ここではF♯マイナーキー)からの借用和音です。最近では2018年1月から放送が始まった「カードキャプターさくら クリアカード編」のオープニングテーマ「CLEAR」が収録されたシングルに、この曲のアコースティックライブ版が収録されたりもしています。「CLEAR」のコード進行とキャッチーなメロディーの技術について分析した記事はこちらです。上の段がイントロのメロディー、下の段がサビのメロディーです。全く同じメロディーですがイントロではDメジャーキー、サビではF♯メジャーキーと長3度上に転調しています。単純に繰り返すだけではなく、ここでは転調という工夫を加えて重要なメロディーを繰り返すことで、メロディーの印象を強くしつつも次に同じメロディーを聞くときに飽きさせないようになっています。曲のいたるところで付加音やテンションが使われていて曲全体が少しおしゃれな雰囲気のサウンドになっています。イントロの1・2小節目では6thと9th、4小節目では11thの音が伴奏だけではなくメロディーにも大胆に使われていてるのは、ポップスではかなり珍しいのではないでしょうか。過去には作曲家の田中公平さんがTV番組でこの曲を分析・解説したりと、とにかく高度なテクニックが満載の曲です。今回はこの曲のコード進行と曲中で何回も繰り返される転調のテクニックに注目して分析してみたいと思います。TVアニメ「カードキャプターさくら」第3期のさくらカード編でオープニングテーマとなった「プラチナ」。作曲・編曲は菅野よう子さんで、ファンにはおなじみの坂本真綾&菅野よう子タッグの曲です。
.
レイチェル クー さん,
バンビシリーズ パールグレー レポ,
両思い占い 生年 月 日 無料,
欣葉台菜 雙城 会館,
清原和博 金スマ 動画,
エアガン フル セット,
レスリー キー 弟子,
ラーメン 通販 京都,
京都 和室 喫煙,
佐野岳 小林豊 嫁,
2017 巨人 なんJ,
中村俊輔 年俸 横浜FC,
全自動麻雀卓 アルティマ 中古,
聖書 箇所 英語,
自由貿易 均衡価格 求め方,
ヤクルト 靭帯 なんj,
Ex-icカード 紛失 悪用,
トルソプト エイゾプト 違い,
もう我慢できない 舞台 あらすじ,
プリティーリズム ディアマイフューチャー Cd,
モンスターボールプラス ミュウ ポケモンgo,
ワイモバイル 家族割 同意書,
Be Impressed With 英語 意味,
アイスボーン 序盤 装備,
英語 悲鳴 表現,
マルイ MK46 ストック 交換,
1985年 日本シリーズ 第5戦,
兵庫県 カラオケ コロナ,
競馬 鞭 使わない,
大人の掟 歌詞 意味,
エリック クラプトン 映画 東京,
特急 子供 うるさい,
Pubgモバイル ボタン配置 ずれる,
滋賀 母親 殺害,
イナズマイレブン GO ギャラクシー オメガ ザハンド,
ポケモンホーム 図鑑完成 幻のポケモン,
ギガ プレゼント アプリ,
コンテナ レンタル 埼玉,
だめ だめよ 歌詞,
シャニマス 決勝 パターン,
大島 麻衣 インスタ ニュース,
Pubg Lite ここに敵がいるよ,
アメリカ 郵便 封筒,
クラッシュ 映画 無料,
該非判定 ソフトウェア 暗号,
PATH 意味 環境変数,
自転車 会員 サイクル,
Her Lip To チェリーワンピース 定価,
編み物 ブログ アメブロ,
楽天 Vs 中 日,
スキマスイッチ アルバム 2019,
菅田 将暉 楽譜,
ネイビー 色見本 Cmyk,
合皮 手袋 作り方,
北陸新幹線 金券ショップ 富山,