「がん=大人がなる病気」というイメージがあるかもしれませんが、子供ががんになることもあります。今回は小児がんの初期症状や原因、小児がんになった場合の生存率などについてご紹介します。小児がんとは、子供がかかる様々ながんの総称です。日本では年間2,000~2,500人の子供が小児がんと診断されています。白血病やリンパ腫を除くと、小児がんは大人ではほとんど発症しないがんが多く、反対に大人でよくある胃がんや肺がんなどは小児がんではみられません(※1)。発症年齢はがんの種類ごとに異なりますが、小児がん全体としては生後から1歳未満が最も多く、ついで2歳ごろが多いとされています。その後は次第に減っていき、10歳ごろから再び小児がんの発症が増えていく傾向にあります(※2)。小児がんにはいろいろな種類がありますが、以下では主要なものを紹介します(※1,2)。血液のがんで、小児がんのうち約40%を占めています。白血病はどの年齢でも発生する可能性がありますが、とくに急性リンパ球性白血病は2〜3歳ごろにもっとも発生しやすく、急性骨髄性白血病は乳児期と10歳ごろに発生しやすいとされています。頭蓋骨の中にできた小児がんです。白血病に次いで多く、小児がんの約20%を占めます。脳腫瘍も全年齢で発生する可能性がありますが、このうち髄芽腫と呼ばれるものは幼児期に比較的発生しやすく、それ以降は子供が大きくなるにつれて発生しにくくなっていきます。交感神経のもとになる細胞から発生する小児がんです。腎臓の上にある副腎や背骨の脇にある交感神経節などにできます。神経芽腫は0歳が発生のピークで、以後は年齢とともに発生率が下がっていきます。リンパ節、脾臓、骨髄など、免疫機能をつかさどるリンパ組織から発生する小児がんです。リンパ組織は全身にあるため、全身のあらゆる部位にできる可能性があります。1歳未満で発生するリンパ腫は稀です。腎臓にできる小児がんです。ママのお腹の中にいるうちにある程度大きくなることが多く、ほとんどが小学校入学前ごろまでに発症します。ウィルムス腫瘍は0歳でもっとも発生しやすく、以降は年齢とともに発生率が下がっていきます。関連記事子供が小児がんと診断されたら、自分から遺伝したのではないか、妊娠中の生活習慣が悪かったのではないかと思ってしまいますよね。小児がんを引き起こす原因は様々です。発がん性物質や紫外線、ウイルスなどが原因の場合もあれば、遺伝的な要因もあります(※2)。ここでは、特にママが気になりそうな小児がんを引き起こす要因についてご紹介します。小児がんの中には、遺伝しないものと遺伝するものがあります。ウィルムス腫瘍はその代表例です(※1)。白血病は、妊娠中に放射線を浴びると発症しやすくなる小児がんとして知られています。ただし、発がん性のある量の放射線を浴びることはとても稀で、レントゲン検査程度では生まれてきた赤ちゃんが小児がんを発症しやすくなることはありません(※2,3)。仮に妊娠中にレントゲン検査を受けていたとしても、それが影響してがんになることはありません。妊娠中の喫煙と受動喫煙は、生まれてきた赤ちゃんが小児がんになるリスクを高める原因の一つとされています(※4)。電磁波は小児がんと関係ないことがわかっています。妊娠中に電子機器を使ったり、送電線に近づいたりしても子供が小児がんになる可能性が高まることはありません(※5)。関連記事小児がんの初期症状には特殊なものはあまりありません。頭痛などの風邪のような症状や痛みが続くといった理由で病院に行ったら、血液検査などで小児がんと診断されたというケースが稀にあります。以下では小児がんの代表的な初期症状を紹介します。これらの症状が続いたり、子供の様子がいつもと違うと感じたら、すみやかに医療機関を受診してください(※6)。小児がんはよく発熱がきっかけで発見されることがあります。発熱といっても、必ずしも高熱とはかぎりません。およそ2週間以上続く、原因がはっきりしない子供の発熱のうち、10%近くが小児がんの初期症状だとされています。嘔吐を伴う頭痛は小児がんの一つである脳腫瘍の初期症状である可能性があります。このほか、視野がぼやける、体の一部に麻痺がある、運動機能が低下するという神経症状を伴うことがあります。小児がんの初期症状では、首のまわり、耳の後ろ、あごの下、足の付け根などにあるリンパ節が腫れることがあります。がんであることは稀ですが、痛みを伴わないことが多いため注意が必要です。がんの場合には、しこりの周囲がいびつ、固いなどの特徴があります。骨や関節の痛みは小児がんでは多い初期症状です。睡眠を妨げるほどの痛みが出る場合もあります。痛みがずっと続く場合は注意しましょう。いくつかの小児がんでは、初期症状として筋肉や胸、お腹などにしこりが現れることがあります。痛みがないこともあり、がんが大きくなってから気づくこともあります。血液の小児がんの場合、貧血によって引き起こされる初期症状として、顔色が悪くなったり、疲れやすくなったりすることがあります。小児がんは発生する部位によって症状が様々で、上で紹介した以外にもいろいろな初期症状があります。● よろける、歩行がおぼつかないどの初期症状も、症状を見ただけで小児がんと特定しにくいのが特徴です。関連記事小児がんの初期症状はがんの種類や年齢によって異なります。また小さい子供は自分の症状を上手く伝えられない場合も(※6)。そのため、子供が訴える体調不良や体の異変が小児がんの症状なのかは、病院で検査してもらわないとわからないことが多くあります。病院では、症状について聞かれたり、顔色や体の様子はどうか、お腹を触ってしこりがないかなどを調べられます。検査としては、血液検査に加え、小児がんがつくり出す特別な物質を血液や尿から調べる腫瘍マーカー検査などがあります。また、必要に応じてX線、超音波、CT、MRIなどの画像検査が行われます(※7)。関連記事昔は「小児がんは不治の病」と言われていましたが、現代では小児がんの治癒率は70%以上にまで高まっています。欧米の数字ですが、小児がんの5年生存率は75%以上、10年生存率はアメリカでは75%以上、ヨーロッパではがんの種類によっては90%以上になることもあります(※2)。小児がんの治療では、大人の場合と同じように、手術治療、抗がん剤治療、放射線治療を組み合わせて行います。以下に代表的な治療法を紹介します。治療の前に担当医から、それぞれの治療の効果と副作用について詳しく聞き、子供の成長発達や将来のことを視野に入れ、十分に考えた上で治療を選択し、必要な準備をしていきます(※8)。脳腫瘍などの固形がんに対しては、手術によってがんを切除することを優先します。小児がんは、大人のがんに比べて抗がん剤の効果が高いとされており、抗がん剤療法が治療の中心になることもあります。特に白血病やリンパ腫は、抗がん剤だけで治療を行うケースも多いようです。手術が主な治療法である腫瘍に対しても、補助的に抗がん剤を用いる場合が多くあります。放射線治療は、進行が速い小児がんに対して効果が高く、多く用いられている治療法です。関連記事ひとことで小児がんと言っても実際の症状は様々です。初期症状や進行の速さ、生存率にも違いがあります。小児がんは「不治の病」とされてきたものの、近年の医療の進歩により、現在は70~80%が治るようになっているので、もし小児がんと診断されても悲観しすぎないでください。ただし小児がんは様々な種類があり、治療法も異なるため、症例が多い病院で治療することが大切です。もし子供が小児がんと診断された、もしくは小児がんの疑いがあると言われた場合は、しっかり信頼できる病院を探しましょう。また、全国にある「がん相談支援センター」や、患者の家族を支援してくれる団体などのサポートも借りるといいでしょう。ママとパパで子供を支えつつ、自分たちの心と体もケアしてくださいね。関連記事
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